ねこちゃんを初めて飼われる方の心の中では、ねこちゃんを迎える喜びとちゃんと育てられるのかという不安が入り混じっているかもしれませんね。
ねこちゃんを大切な家族の一員として迎え入れるということは、飼い主としてねこちゃんの健やかな生活に責任を持つということでもあります。ねこちゃんたちも生き物です。私たちと一緒に年をとりますし、ときには病気になることもあるかもしれません。伝染病のワクチンのことや健康管理のことは知っておきたい心得です。
ねこちゃんたちが長生きできるよう、健康に気をつけてあげるのは飼い主の大切な役割なのです。
ネコちゃんの伝染病(感染症)を予防するための注射です。ケンカでうつるものや、お母さんからもらってしまうもの、病気にかかっている子の鼻水などからうつるものなど、様々な病気があります。子猫・完全室内で飼育されている成猫は3種混合、お外に遊びに行く(ケンカの可能性がある)成猫は5種混合の注射を接種しましょう。
【3種混合】4,000円(税抜)
【5種混合】5,500円(税抜)
※5種混合の場合、初回のみ感染症の血液検査と、1ヶ月後に追加接種が必要です。
猫ウイルス性鼻気管炎 | 高熱、くしゃみ、咳、目やになど |
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猫カリシウイルス感染症(3タイプ) | くしゃみ、口内炎など |
猫汎白血球減少症 | 高熱、嘔吐、下痢など |
猫白血病ウイルス感染症 | 貧血、免疫力の低下など |
猫クラジミジアウイルス感染症 | くしゃみ、咳、結膜炎、角膜炎など |
【3種混合】猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症(3タイプ)、猫汎白血球減少症
【5種混合】猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症(3タイプ)、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫クラジミジアウイルス感染症
子猫を飼ったら・・・
最初の1週間はお家に慣れるための期間です。自由にお家の中を歩かせて、何がどこにあって、どんな人がいるのか覚えさせてあげてください。遊び過ぎて、ストレスを与えないようにしましょう。子猫は寝るのも仕事です。この時期に、お腹の中に寄生虫がいないかどうか便の検査をしましょう。
2回目のワクチンが終わって1週間後からは、人に慣れるための期間です。ねこちゃんを頭のてっぺんからしっぽの先までたくさん触ってあげてください。耳そうじ、歯磨き、ブラッシング、シャンプー、目や顔を拭いてあげるなど、さまざまなお手入れを子猫のうちに慣れさせましょう。この時期が1番さまざまなことを受け入れてくれる時期です。
生後6ヶ月~1年頃までに、発情がきます。ねこちゃんにとっては子孫繁栄のために必要な期間なのですが、発情期特有の鳴き声や、尿スプレー、落ち着きがなくなるなど、さまざまな問題行動を引き起こします。将来、子猫を産ますつもりがなければ、女の子は避妊手術・男の子は去勢手術を受けましょう。
特に毛づくろいの好きな子や、毛の長いネコちゃんでたくさん毛を飲み込んでうまく排出されず、胃や腸のなかで大きな毛玉ができてしまうことがあります。毛玉は消化されずに便秘・胃腸炎・嘔吐の原因となります。予防は、こまめにブラッシングをすることや、排便をスムーズにするように繊維質が多く含まれるごはんを食べさせることなどです。
生後1ヶ月~1ヶ月半で、離乳食から少しずつ普通食に変えていきます(ふやかしたキャットフードから、少しずつドライフードに変えていくなど)。生後1歳になるまでは成長期なので、軟便にならない限り、食事の量は少しずつ増やしていってください。ねこちゃんは一度太るとダイエットがとても難しい動物です。また、肥満はさまざまな病気も引き起こします。1歳を過ぎたら肥満にも気をつけましょう。栄養のバランスを考える意味では、ネコちゃん用の缶詰・ドライフードが1番いいでしょう。人と同じものを食べているネコちゃんに皮ふ病・内臓の病気になる率が高いといわれています。
ネギ類(玉ねぎ、ねぎ、にんにく、らっきょうなど)※ネギ類を使った料理(すきやきなど)や、その汁もネギ類を与えることと同じです。その他、チョコレート、香辛料など。
ねこちゃんは必ず家の中で飼いましょう。外にでるねこちゃんには、危険がいっぱいです。ケンカや交通事故、迷子だけでなく、伝染病(ネコ免疫不全ウイルス感染症など)にかかり命を落としてしまう危険性があります。ねこちゃんを元気で長生きさせてあげるためにも、外に遊びに行かせないようにしましょう。
お家の中だけでストレスを感じない?ねこちゃんは、わんちゃんと違い、上下運動を好む動物です。そのため、狭いスペースでも上下運動が十分にできればねこちゃんは満足してくれるでしょう。キャットタワーなどを利用して、運動できる場所をつくってあげましょう。また、ねこちゃんはお外を見るのも大好きです。窓からお外を見れるよう、カーテンを開けてあげたり、高い窓なら登れるようにしてあげるなど工夫をしてあげましょう。
下痢やおう吐(吐く)のが続いたり、便に白い米粒のようなものが混じっていたら、おなか(消化管)に寄生虫がいる可能性があります。便の検査で寄生虫を発見できます。寄生虫の種類によって、駆虫薬が異なります。親指くらいの大きさの便を容器に入れてお持ちください。検査は30分ほどかかりますので、結果はお電話でご連絡いたします。お家に来て1週間経ち、お家に慣れたらワクチンも打ちましょう。
【費用】1,500円(税抜)
生後6ヶ月を超えると、避妊・去勢手術(子宮・卵巣/睾丸を取り出す手術)をすることが出来ます。望まない妊娠や、性ホルモンが原因となる前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)<オス>や、乳腺腫瘍(しゅよう)、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう・子宮に膿がたまる病気)<メス>を防ぐことが出来ます。それらの病気は高齢になってからなることが多いため、手術のリスクも高くなります。繁殖させないのであれば、避妊・去勢手術をしてあげましょう。
※手術は予約制です。お電話でご連絡下さい。
ノミは、気温13℃以上(春~夏)の時期にもっとも繁殖しますが、現在では室内などは1年中繁殖が可能な状態になっています。ノミが寄生すると、貧血・かゆみの原因になります。また、ノミは寄生虫(条虫)を運んでくることもあり、アレルギーの原因になることもあります。ノミはねこちゃんだけでなく、人にも害を及ぼします。しっかり予防しましょう。予防法の詳細はスタッフにお尋ねください。
長さ11ミリ、直径2ミリのごく小さなカプセル状のものを、専用の注射器で皮膚の下に埋め込みます。専用のリーダー(読み取る機械)を近づけると、15桁の番号(ID番号)が表示されます。その番号を登録してあるセンターに問い合わせると、そのペットが誰とどこに暮らしているのかという情報が分かります。
※迷子や盗難、災害時などいざという時、確実に自分の子だと確認できます。
※一度の注射で、一生涯有効です。
【費用】4,000円(税抜)
ねこちゃんの平均寿命は、12才といわれています。この頃は寿命が延びて18才くらいまで長生きするネコちゃんもいます。健康で長生きさせてあげるために、普段から食餌・予防・健康管理には、気をつけましょう。
※ねこちゃんは、人より先に年をとる動物です(人間の年齢に換算すると、はじめの1年で20歳、そのあとは1年ごとに4歳ずつ年をとります)。
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